ReJAPON 日本語版・ 質が高い日本の伝統産業に、現代の感性を加え、新たな価値観を創出するReJAPONブランドを海外に向け発信します

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有限会社 佐賀ダンボール商会

Coporate Profille

 佐賀ダンボール商会は日本最古の磁器産地・佐賀県有田町で、焼き物用化粧箱や段ボール箱製造を手がけています。近年は同事業に加えて、石川慶蔵社長の肝いりで始めた有田焼の文具や美術品に注目が集まっています。つぼや器というイメージが強い有田焼を、万華鏡や万年筆、オルゴールと組み合わせることで新風を吹き込みました。地元有名窯と国内外の歴史ある、有名ブランドと手を組みます。「世界ブランドになれる」との自信のもと、高級品市場を席巻。新作の開発にも力を入れています。

Story

 有田焼は佐賀県有田町を中心産地とする、約400年間の歴史を誇る伝統産業です。古くから海外に輸出され、積み出し港の名前から、「imari」として高い評価を得てきました。だが近年は国内におけるライフスタイルの変化や安価な輸入食器の拡大で、産地売上高は年々落ち込んでいます。その中で窯元、販売会社など関連企業は新製品開発に知恵をしぼっています。デザイン性や機能性、ブランド化など、従来の有田焼の枠組みを超える製品開発が活発化し、伝統産地が生まれ変わりつつあります。

Interview

 有田焼は400年のあいだ、先人たちが考え、積み上げてきました。我々は100年後の宝となることを考える必要があります。「困った」はビッグチャンスでもあります。伝統産業にとって、今は大きなチャンスです。日本の文化や歴史、誇りを製品化して、人を感動させる製品をつくりたいです。開発でも販売でも、多くの人の協力を得る「衆知経営」で臨む。製品は高価だが、ヨーロッパでは高い商品から売れていきます。世界ブランドになれる自信があります。世界中に魅力を知らしめたいです。

Recommendation

 同社が開発・販売する製品は、歴史と技術に裏打ちされたブランドを生かしています。海外での人気が高く、有田焼の知名度向上に貢献しています。
 万華鏡は世界的な万華鏡作家・山見浩司氏が監修。有田でも名高い窯元の香蘭社(佐賀県有田町)と源右衛門窯(同)が製造しています。窯元の個性が出ており、内部をのぞいた美しさだけでなく、手に取った時の暖かみある感触や美しい図柄は、愛着を増す。万華鏡に造詣が深いヨーロッパで、特に人気を博しています。
 2007年発売の「有田焼万年筆」は、前述の窯元2社と共同開発しました。製造はセーラー万年筆、販売は丸善(東京都品川区)が手がけています。08年の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)では、日本政府から各国首脳に贈呈される栄誉にも浴しました。またセーラー万年筆創業100周年記念製品にも採用されました。
 11年10月に発売したオルゴール「有田焼自鳴琴」は、香蘭社とスイスの老舗オルゴールメーカー・リュージュとのコラボレーション。歴史ある優美な音色と磁器の組み合わせは、新たな有田焼の歴史を生み出しました。

有限会社 佐賀ダンボール商会

Saga Cardboard Firm (Limited Private Company)

URL: http://www.arita-mangekyo.jp/
住所: 佐賀県西松浦郡有田町丸尾丙2702−1



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